2007年9月11日 東京新聞 夕刊11面 「ライトアップ」より
『☆・・発電機のモーターで推進し、環境に優しい船「スーパーエコシップ・フェーズ1」が、石油タンカーとしては国内で初めて建造され、長崎県佐世保市の造船所で十一日行われた進水式で「なでしこ丸」と命名された=写真。☆独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」と大阪市の海運会社が鏡胴で建造し、x全長約七十b。約七四九dで貨物積載量約二千`g。石油の国内運送に使われる。
☆ディーゼルエンジンの従来船に比べ、燃費がよく排ガスも少ない。省エネタイプのスクリューを採用し、二酸化炭素(CO2)の排出量も約10%カット。温暖化対策となるエコシップだけに関係業界への"エコー"(反響)も大きそう。』 以上記事引用おしまい。
画像をクリックすると拡大画像になります。 戻るボタンで戻ってください。
この記事を目にして、「記者は理解をしているのであろうか? 否、理解していればこんなことを書けるわけがない。 読者を馬鹿にした記事だと感じた。」
「発電機のモーターで推進し、環境に優しい船」 この表現、何を言いたいのやら。
電気を使っている=環境に優しい の等式を根拠も無く覚えこんで記事にしているのであろう。
そもそも「発電機のモーターで・・」 ってどういう理屈で、どういう仕組みで船を推進するのであろう? この矛盾に疑問も持たずに、いい加減な記事を公にしても平気なほど、能の無い記者がいることに驚く。 その記事を掲載するデスクも同程度の理解力しかないのであろう。
「従来船に比べ、燃費がよく排ガスも少ない」と記しているからには 減ったとしても排ガスは出るということであろう。 いや「☆発電機のモーター☆」だけで船が進むわけがない。 推進力のエネルギー源は何なのか。それをどのようにして(おそらくモーターに電力の形で)供給するから良いのかは全く説明が無い。 「省エネタイプのスクリュー」とは単に効率の良いスクリューであって、この船にだけ採用されているものではないと思われる。
「説明はできないけれど、電気で推進するんだからエコなのだ」記者も読者も余計なことは考えなくても構わない 決まってんじゃないか ・ ・ という構図なのであろう。義務教育で理解した知識だけでも、この表現がおかしいことは理解できるはずである。 さらに日々身の回りを観察し考察を重ねることが人生だと、自分は思っている。 この程度のことで 「文系だから ・ ・ 」とか「専門ではないから ・ ・ 」とかいうのはおかしい。
私が想像するには、この船がエコであるという理由はおそらく
ディーゼルエンジンで発電し、その電力をモーターに供給してスクリューを回しているのであろう。
電気モーターを使えばスクリューの回転制御は今日では電子的に自由に行える。 ということは内燃機関は最も効率の良い条件で運転し続けることができる。 内燃機関と発電機の関係も最善の設計を行える。 時に余った電力は蓄電池に充電しておき、必要な時に補助電源として使えば内燃機関の出力は小さいものにできる。 というあたりであろう。
記者はこれを読者に判りやすいように記事にするべきであった。この記事はかなりひどい例である。 考察のない記事で読者を煙に巻くようなことはしないで欲しい。
きちんとした理解もなく ダイオキシン騒動を喧伝したのも、塩化ビニルを悪玉にしたのもマスコミであった。
常に 考察すること 考察に基づいて、実のある省エネルギー、環境対策を 行うように心がけたい。
情報は問合せのページへ。
Topへ 本業のページ 交通安全を考える