太陽光発電、風力発電?


疑問に思っている、果たして本当に環境のためなのであろうか?  太陽光は確かに無限であり風力も同様。
私は知りたい、本当に環境に優しいのか?

太陽電池を作るために
  どれほどのエネルギーが必要なのか
  産業廃棄物が出るのであろうか? その中には環境汚染物質があるのか?
太陽光(風力)発電を実用にするためには、どうしてもバッテリーが必要になる
  バッテリーを作るためにどれほどのエネルギーを消費するのであろうか?
  重金属を使うが、生産にどれほどの廃棄物がでるのであろうか?
  バッテリーは比較的短寿命である、廃棄処分するには問題がないのであろうか?
  廃棄処分に伴うエネルギーはどれほど必要なのであろうか?

私は、バッテリーの問題は決して見過ごしてはいけないと考えている。現在自動車用バッテリーの寿命は3年程度であろうか、それだけでも大量の処分をしなければならない。 太陽光(風力)発電は住宅の屋根に設置する場合であっても、自動車の何倍もの量のバッテリーを必要とする。 皆が太陽光発電を住宅に取り付けることになれば大変なことになることは必至であろう。

将来のために実験的に太陽光(風力)発電を行い資料を収集する必要は否定しないが、現段階で家庭で小規模発電をすることには疑問を感じざるを得ない。

推進する側は何の説明もしない、マスコミも 自然に優しいという接頭辞を付けて報道する。 しかし、私は本当に自然に優しいかどうかの説明を見たことも聞いたこともない。 何となく  太陽光(風力)発電=自然に優しい という等式が出来上がってしまっているように感じる。

考えることもなく、理解することもなく、何となく良さそうだ というだけで全国規模で追従しているのではないであろうか?
私は説明を聞きたい。  得るものと失うものとの貸借対照表を見せて欲しいのだ。

想像するに、風力発電熱エネルギー貯蓄に利用する、あるいは電気分解による 酸・水素 生産に利用することであれば効果は大きいのではないであろうか? 発電量が不安定な太陽光(風力)発電であるが、バッテリーは不要であり、総発電量に見合った生産が行える。 必要とする原材料はほぼ 鉄と銅だけであろう。

環境経済学 という分野があるそうである。
伝聞ではあるが、ある専門家は現在の段階での太陽光発電、風力発電には反対しているとのことである。

また、伝聞ではあるが、ある企業の研究所で太陽電池の開発に関わっている技術者は 「太陽電池は企業イメージに良いから開発するのであって、環境に良いとは到底言えない」と自嘲的に述べていたそうである。


 どう見ても、このような施設が環境にやさしいとは思えない。 このようなものを建てておくとなんとなく良いことをしているような気分になるのであろうか。

 少なくともこの施設から得られる電力で、建設費用を回収することは不可能なのではないかと想像していた。

このURLを見つけたのでhttp://www.minigreen-e.jp/te/h_16.html
 簡単な検討を試みる。
この装置は\150万ほど
(設置工事費込みかどうかは不明)かかるようである。 電力料に換算するとおよそ5万Kwh程度になる。

 風力発電部の定格出力は120W
/風速毎秒8m、太陽光発電部の最大出力は200W だそうである。

 風力部が連続で定格発電を行い、太陽光部が連続で最大出力を発生できたとして、156000時間掛かって費用の元を取れるのだ。
 なんとおよそ18年掛かる。 実際にはこの3倍以上の年月がかかることであろう。 上記Webサイトには 耐用年数は十年と正直に書いてある。 要するに東電から電力供給を受けることと比して、この設備は絶対に採算は合わないのである。

 なんとも無駄な費用をかけて楽しい風車を回しているとしか思えない。 この場所が電力会社から電力の供給を受けられない僻地なら理解できるが ・ ・

 メンテナンスにも費用は掛かることであろう。 すでに述べたバッテリーはどのタイプにせよ18年もつものではない。かなりの費用を掛けてこの間に何回か交換しなければならないことであろう。

 これを作っている株式会社NEPはNew Ecological Power から名前を取っているようであるが、以上の説明だけでもこの設備が全くEcologigalでないことが明瞭である。

 なんとなく良さそうと思い込ませてこのような物を売り込む姿勢には疑問だけでなく怒りを覚える。
このように、「儲かればよい」という発想が結果として我々の環境を破壊して行くのではないであろうか?

本業の合間に気付いたことを記すのみ、完璧さは求めないで頂きたい。


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Nov.2006