ヨーロッパや北米大陸で生活したことがある人は皆口を揃えて言う、「家にいて寒いと思ったことは無い」 「日本の家は寒い」と。
何故、日本の家は寒いのか? そこまで観察して来る人は少ないようである。 燃料を大量に消費して暖房しているのであろうか? 決してそうではない。 熱供給が少なくて済めば済むほどに快適に暖か(寒くない)環境を作れるのである。日本の暖房技術は、室温が何度であるかを問うだけであって、いかなる条件の元に快適な暖房が得られるかについての基本知識にも欠けている。 ヨーロッパでは基本中の基本と言われるようなこと、言わば暖房の常識すら知られていない。
「省エネルギー設計です」と謳っている建築を見ても ヨーロッパの常識から見ると「技術偏重、実質無意味」なことだらけであると感じる。ヨーロッパでの経験と知識は暖房に関してのみで(冷房を備えているところは非常に稀であった)ある。 日本の多くの地域では、今日冷房を無視するわけに行かなくなっている。 暖房と冷房を一つの設備で両立させるようとする場合、問題が複雑になる。 残念ながら、ここでは暖房を主に考察をする。 冷房に関しても同様な考察は成り立つと考えているが、試行する機会には恵まれていない。
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これは、仙台市内のある施設の窓である。床から天井まで一面のガラス。 外気温はほぼ0℃であった。
ガラスには激しく結露して下の鉄製の窓枠に水が溜まっている。ガラスに触れた室内の空気が冷やされ(暖房エネルギーの損失)、その結果過飽和となった水蒸気は結露している。
中部・北ヨーロッパの建築では窓の結露はほとんど見たことがない。 一部結露が起きはじめるのは外気温が−10℃程度に冷え込んだときであった。
ガラスの表面温度が下がることがないように2重ガラスを使用することが当たり前になっているからである。
1972年頃に住んでいた 1597年に建った古い家でさえガラスは2重になっていた。![]()
日本の学校では「対流で室内が暖まる」と教える。
ドイツの教科書には「快適にするためには対流ができるだけ起きないようにする」と書いてある。経験は、後者が正解である。 どれほど気温が上がっていても対流のある空間は決して快適ではない。
対流があるということは[熱損失がある]ということ、そして上下の温度差が大きいということである。 顔は火照るほど暖かなのに足元は冷える状態を日本では頻繁に経験する。断熱を良くして(熱損失を減らし)、暖房の熱源温度をできるだけ下げ、熱供給を最も熱損失が多い場所に近く(窓の下)することによって快適な暖房が得られる。 これはヨーロッパの暖房の基本中の基本である。
ヨーロッパの常識では 部屋の中央にストーブを置くのは間違い、窓のそばに暖房機を置いても部屋の中央に向かって暖気を送風するのは間違いである。
続く
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自宅の後付け2重窓
詳細は続く
本業の合間に気付いたことを記すのみ、完璧さは求めないで頂きたい。
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Nov.2006