紙の再生は?


疑問に思っている、果たして本当に環境のためなのであろうか?  牛乳パックをせっせと開き、洗剤で洗い、束にしてリサイクルに出して環境に良いことをしたという満足感を持たれるのであろう。 私は疑問に思っている。

牛乳パックを洗うために、
  全国でどれほどの水が使われることになったであろう。
  全国でどれほどの洗剤が流れたことであろう。
牛乳パックを回収するために、
  どれほどの化石燃料が消費され、排気が増えたことであろう。
  どれほどを交通量が増えたことであろう、場合によっては交通事故も増えているかもしれない。
牛乳パックを再生するために
  どれほどの水が必要になるのであろうか?
  どれほどのインク処理剤が必要なのであろうか?
  コーティングはどのようにして分離のであろうか、そして再利用するのか処分するのであろうか?
  接着剤はどのように処理されるのであろうか?
森林を守るためというが、
  その森林は無計画に伐採されている森林なのか? 植林計画を伴った伐採なのであろうか。

推進する側は何の説明もしない、考えることもなく、理解することもなく、何となく良さそうだ というだけで全国規模で追従しているのではないであろうか? 私は説明を聞きたい。 リサイクルの貸借対照表を見たいのだ。 本当に良いことなら喜んで一緒に実行しよう。 ひょっとすると逆効果なら直ちに止めるべきである。

現在のように リサイクル=良いこと という空気が醸成されてしまうと、
「止めましょう」と言うのは勇気がいることになってしまう。
マスコミは リサイクル=良いこと と頭から決めて掛かって記事を書いているのではなかろうか。

そのような折、知人から 名古屋大学教授 武田邦彦氏の、「リサイクルしてはいけない」という本を教わった。
概要は http://www.numse.nagoya-u.ac.jp/F1/proftakeda/kankyou/recycle/ をご覧ください。
まさに自分が疑問に思っていたことを実証してくださっている。

紙はせいぜい裏表を使って処分するのが妥当、それ以上はかえって環境破壊に繋がるということを肝に銘じておくべきである。

小さなことですが、以前から気付いている節約の例(含む:古紙含有率偽装事件についての私見)もご覧下さい。


牛乳パックをリサイクルするなどということに熱を上げる反面、上のような通販の梱包は ・ ・ ・  あきれたものである。
ダンボールで梱包された品物を、さらにダンボール箱に入れて送ってくるのだ。 商品の『元箱が痛んではいけない』ということなのであろうか。 捨てる物が倍以上になる。 おそらく、「元箱が痛んだ」と文句を言ってくるお客がたまに居るのであろう。 販売側がそれに神経を使う必要があろうか。 「品物をお売りいたしますが、箱は輸送手段に過ぎません」 とでもきちんと言うべきである。
神経を余計な方向には使うが本質的なことには神経を使わない社会になってしまった。

本業の合間に気付いたことを記すのみ、完璧さは求めないで頂きたい。


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Nov.2006