紙の節約


封筒の節約

ドイツに居た頃から気付いていた、日本の会社は社名、所在地、などなどを印刷した封筒を使っている。 ドイツの会社は通常の文書往来には社名などのない標準封筒を使っている。

これはドイツの会社から来た送り状である。 あて先と一緒に窓の中の便箋に差出情報も全て入っている。 航空郵便用標準封筒を使っている。 この会社はオルガン製作者の間では世界に知られた会社である。 日本の標準からすると中小企業であろうが、ヨーロッパの認識としてはかなり大きな専門会社である。

こうすれば、 封筒を印刷しなくて済む、住所や住居表示が変わっても封筒は無駄にならない、便箋に送付先が確実に残る、封筒に表書きをしなくて済む。  非常に合理的ではないであろうか。

これだけを見たのではどこからかすら判らない。 おそらく安全のために差出を明記していないであろう。
紙質はかなり劣る。 印刷も良いとは思えない。 裏に「100%古紙」と記されている。 古紙を使うなら、このように不要な品質を求めず(封筒は内容物を送れれば用が済む)に使うべきである。
 これは最大手ドイツ銀行 から来た暗証番号の知らせである。年に何回か来る知らせもこれと変わらない。
日本の大手の会社でこの紙質の封筒を使う勇気があるところがあるであろうか?

過日の 日本の古紙騒動(2008年 古紙含有率偽装事件)、大手の製紙会社が軒並み偽りの表示をしていたというニュースが流れた。
 なぜ、そうなるのか?
1.現実的でない要求をされても製紙会社がきちんとした反論をしない(できない空気がある)。
2.現実的でない要求をする役所の思考力欠如。
3.「古紙を使おう」と旗は振るが、色が悪いのはいやだ、印刷品質は落としたくない、などなど、要求は大きい、
  決して我慢はしたくないという消費者の態度。
4.「お客様に満足して頂かなければ・・」という不必要な(商売上は必要かもしれないが)生産側の態度。 
これらの相乗効果であると自分は考えている。

このドイツ銀行からの書状、薄く青い着色がしてある。想像であるが、紙質が悪く白くならない(あるいは白くするのに余計なエネルギーを要する)ので着色して目立たなくしているのであろう。

これは私の郵便封筒である。

この標準封筒はドイツから取り寄せていた。今では国内でも手に入る。注文すると必ず「印刷も一緒に注文しないか」と問合せが来るが私には不要。 窓に全ての必要事項が入っている。
郵便番号の枠は(今では不要なようである)プリンターで追加印刷していた。


本業の合間に気付いたことを記すのみ、完璧さは求めないで頂きたい。


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